映画『累 -かさね-』土屋太鳳・芳根京子W主演にもかかわらず僕は

ヨカナーンヨカナーンヨカナーン!

土屋太鳳・芳根京子ダブル主演。一時期Twitterでも注目を集めたマンガ原作の実写化。

時期的にかなり酷評されがちな実写化だけれど、題材がら、人が演じている点でより実感が得られるかもね。


とにかく土屋太鳳、剥き身の刃物みたいな演技。

迫真の演技とはいうけれど、ダンスの場面はまさにそれだ。鬼気迫る表情で、恥ずかしいくらいの必死さが伝わってきて。土屋太鳳を限界まで引き延ばしたらあんな表情になるんだろうな。

首と戯れるときの子猫みたいなあざとさ、良かなん。原作は2話くらいしか読めてないんだけど、ややもすればそれを超えうるポテンシャルがある。


バラエティ出すぎてて演技を見る方が初めてなんだけど、これはすごい。「土屋太鳳・炎伽姉妹なんていいメラメラネーム」なんて思ってたけど、さらに好感である。

ダブル主演だったらそのどちらにも言及したいところだけれど、本作だけはどうしても土屋太鳳。良かなんね〜。


監督は『キサラギ』のメガフォンをとった佐藤祐市。

脚本はアニメ実写化とりあえず外れないでおなじみの黒岩勉。

人格の統合が揺らぐかのようなカットワーク、切り替えを丁寧に作り込んでるのも良かなんね〜。


オチとは別で、ラストのスタンディングオベーションはもう少し長めに・動的に眺められれば、個人的には素晴らしいバッドエンドだったかもなぁ。尺の都合上、全体的に急ぎ足なのはやむなし。

ダンスシーンも素晴らしかった感じがするんだけど、ややカットワーク多め。よくわからん前衛舞踏より分かりやすくて良か、なんかな?

なお、進撃の巨人も生首にキスするし、エヴァも首を掲げるので、2021年のサロメは忙しい模様。


良かなん良かなん。